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ハイテク医療とローテク医療 - ブログ

医療の進歩は目覚ましいものがあります。

iPS細胞はもちろんですが、免疫チェックポイント阻害剤で進行がんに驚くべき治療効果が得られたり、ダビンチ手術でより細かい手術が可能になったり、挙げればきりがないです。
しかし一方では横浜市立大学病院でまたもやがんの見逃しで会見が開かれたりと、非常にレベルの低いところでの医療ミスが目立ちます。しかしこういったミスはいずれAIによって解決されることになるでしょう。
つまりCT,MRIをとってその読影はAIに任せるわけです。ミスは大幅に減らすことができるでしょう。もしかしたら診断分野では医者が食っていけなくなるかもしれません。

がん検診も将来的にはなくなるかもしれません。血液たったの1滴で多くの癌が高精度で診断できる技術がすでに開発されているからです。しかしこんなことになったらがん検診で儲けている医師側から猛反発が来るでしょうねえ。そんな抵抗勢力も患者側が血液検査のほうに流れていけばわがまま言っていられなくなります。早くそんな時代が来るといいですねえ。がん検診ってはっきり言ってすごく効率の悪い作業(逆に言えば医者だけが得する仕事)ですから。

一方絶対に将来的にもAIに任せられない分野があります。在宅医療です。

とてもローテクで新しい技術が入る余地が狭く、AIの入れる余地は皆無です。ここでこそ人間力が発揮される分野。人と人の深い関係が必要となります。言ってみれば文化人類学的な素養が必要になってきます。
世界に先駆けて超高齢化社会の日本は見方を変えるとどんどん人が死ぬ社会となってきます。しかしそこに商機を見出し「儲かるから」という不届きな思いで在宅医療に参入する医師もいるはず。年間の見取り患者数を自慢げに話す医師や著書のサブタイトルに「年間見取り数〇〇〇人」と数だけを強調していることにも大変違和感を覚えます。

人生の最後の医療ってこんなんでいいんですかねえ。地獄の沙汰も金次第と言いますが、そりゃ違うでしょう!死ぬ時ぐらいカネのこと考えないで送り出してあげたいものです。

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