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ブログ 一覧 (2019年11月)

今までの ブログ の一覧です。

2019年11月11日(月)
2019年11月03日(日)

久しぶりに来られた患者さん。
「いろんなことがあってなかなか来られなかったんです。実は脳梗塞で入院していて・・・」
「麻痺は残らなかったんですね」
「それがねえ・・・・」
と話し始めた内容は以下のような内容でした。

日曜日に東京に行く予定があったのですが、右手と顎あたりに少しのしびれを感じて「念のため」その日やっている病院受診。MRI撮って診察受けると
「脳梗塞ですからすぐ入院してください」

寝耳に水。こんなわずかな症状で入院??東京の用事キャンセルしなきゃいけないの?

いろんなこと頭をめぐりましたが、その病院の外来には院長が様々な専門医の資格を持っている看板があり、また卒業した大学も自分の親戚筋にあたる医師と同じということもあり、自分を納得させて入院することにしました。

2週間の入院中最初の1週間は絶食点滴。いったん退院して再受診した所、脳梗塞巣が広がっているので再入院といわれました。入院中、看護師から「ここは脳神経の専門じゃないから、一度他で相談したほうがいいですよ」といわれました。

退院後以前から信頼していた脳外科に行き相談した所「これは陳旧性の脳梗塞で治療の必要性はないですよ。それに脳梗塞巣が広がるってことはありませんから。まあ、うちのMRIのほうがあっちより精度の高い物だから間違いなし。あそこはちょっとね、そういうことがあるんですよ」と少し奥歯にものが詰まった言い方。

「ちなみにその病院はどこですか?」
私のその質問に、一瞬の間がありましたが
「○○○○○○○○○○」
「ははあ、なるほど。わかります。」

私もいろんなところからうわさを聞いていますので、納得がいきました。その方は多くの専門医を持っていることなどでその医者を信用して入院したことと、その後それが必要のない入院だったことから、自分の判断を恥ずかしいと思ったのでしょうか?夫以外に相談する人もなく、もやもやしたものを心に閉じ込めていたのでしょう。私と話した後で
「ああ、これですっきりした」とおっしゃっていました。
同じ医者として、このような医療被害にあわれた方に申し訳ないと思います。どうか今後このようなアコギな医者の餌食にならないように注意されることを願っています。

この例に限らず疑問に思う医療行為は少なくありません。特にCT,MRIについては撮り過ぎじゃないかと思うこと多々あります。この方の場合、4回MRI撮られたとのことです。国がいくら医療費を削減しようとしても、このような営利目的の医者がいたら医療費は高騰する一方です。

一方患者サイドにも問題があり、抗生剤に対するものと共通する日本人の過剰な期待があります。ヴィネが病院勤務の時、頭すこしぶつけただけで「CT撮ってください」と言われたことが何度もありました。医者の方にも「とりあえず検査しておいて逃げ道を確保しておこう」という気持ちが芽生えるのかもしれません。検査しておいてろくに読影しないで見逃すというのは、大学病院レベルでも問題になりました。

「持って他山の石とせよ」を常に心に刻むヴィネでした。

さあ、問題になるかなあ、このブログ!

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シリアのアサド大統領がトランプ大統領を「もっとも透明性の高い大統領だ」と「称賛」しているという。もちろん敵対するアメリカの大統領ですから皮肉に決まってますが、その理由について知るとなるほどと思いました。

トランプのその政策がいいのではなく、透明性が高いのでわかりやすいというのだ。つまり、歴代のアメリカ大統領は「あらゆる座政治的残虐行為、罪を犯しているのにノーベル賞を受賞し、人権や西側の価値観の守護者を気取っている」と批判しているのです。

一方トランプは「石油がほしい」「こういう人物を排除したい」「金をくれるならこういうサービスを提供する」といったぐらいに表裏のない話し方をする。わかりやすい敵よりいいものはない、という。

確かにゴアもオバマもノーベル平和賞をとったが、それに見合うことはないもやってません。ノーベル委員会の頭がおかしいといってしまえばおしまいですが、せめてグレタ・トゥーンベリさんのように賞を辞退すべきだったですね。「いやいやまだ俺何もやってないから」と言って。

翻って日本の政治家見るとホントにわかりにくい。腹のうちはほぼ「欲」だけ。「政権維持したい」「憲法を変えたい」「身内に利益誘導したい」といった具合。でも表立っては「国民に寄り添って」「丁寧に説明をして」と毎回同じ陳腐なフレーズで国民を愚弄している。それに国民は何の反論もせず平和ボケのぬるま湯につかっているだけ。

医療ではどうか?確かに医者の説明はよくわからない。素人には専門的な話が理解できない。しかも説明する時間が短すぎてあっという間に終わっちゃう。そして「やせろ、食事制限しろ」とか「酒止めろ」「たばこ止めろ」とか人の弱みに付け込んでくる。
果たしてこれで患者に寄り添った医療と言えるのか?

この問題を解決するには、まず病院の構造から変えないといけないのかなあ。あまりにも無機質で殺風景。これじゃあ病院に来て血圧上がるのも当然。待合室をカフェみたいにすると緊張もほぐせるよねえ。待合室より良くないのが診察室や検査室。検査機器ももう少し遊び心ある外観にしてもいいんじゃないでしょうか?

それよりも一番直さなきゃいけないのは医者の態度でしょうなあ。あまりにも事務的すぎるのはbooでしょう。ヴィネは長年通院して気心が知れてくると結構ため口使っちゃったりしますが、初診の人の時でも頭の中では「気の利いたフレーズを言えないか」と考えています。でも緊張している様相の患者さんだったり、深刻な病気の患者さんだったりすると、そんなことすることがかえって状況を悪化させるので、いい状況をつくりことが難しいですねえ。今後ともせめて説明だけはかみ砕いてわかりやすくしようと努力は続けようと思っています。

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