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正しいマスクの知識 - ブログ

もうマスクを着けていないと非国民扱いされるような世の中になっています。しかし日本人の中で正しいマスクの知識をもってつけている人は、10万人に一人くらいではないでしょうか?医者であってもほぼ知識なしに、ただ「医療者は特に感染リスク高いので絶対につけなきゃいけない」程度にしか考えていません。

聖路加国際医療大学院の大西一成准教授は様々なマスクの研究をしてきた人です。大西氏によると、店で売っているマスクも、医療者がつけているサージカルマスクも、その目的は菌やつばを外に飛ばさないものであり、外から菌を取り入れる予防効果はないのです。もし外からの菌の侵入を防ごうというならN95とかDS2などの規格のあるマスクでないといけないわけです。
しかしこれらのマスクも結核菌の侵入には予防効果があるけど、それよりずっと小さいコロナウイルスそのものの侵入は防げません。最も、コロナウイルスは単独で空気中を漂うことはできないはずで、小さな水滴の中に包まれるようにして漂っているので、その水滴がどのくらいの大きさかによって効果が出るかどうかです。
なおこれらのマスクは長時間つけていると苦しくなります。これをつけて医療現場で激しく動き回ることはかなり難しく、時々隙間を開けて換気したくなるはずで、そうしたらこのマスクをつけている意味がなくなります。コロナの患者さんを診ている現場ではこれよりさらに密着度の高いフィルター取り換え式の防塵マスク(あのガスマスクのようなものか?)をつける必要があるのかもしれません。実際職員が感染した医療現場では、全員がマスクつけていたと言われてたのに感染したというので、せいぜいサージカルマスクをちゃんとした指導を受けないで装着していたのでしょうか?

マスクの付け方も問題で、顔にぴったりと密着させなければいけません。髪の毛やひげが挟まっているだけでも、ウイルスの粒子から見れば大きな隙間になるのでNG。

一般の人のマスクの装着だと、隙間からの「漏れ率」は平均で86%!!もありました。半分以上の人が「漏れ率」100%だったという。まあ、ほとんどの人はマスクしていないのと同じだってことです。おそらくほとんどの医療関係者もおなじですよ。これで「マスクしないよりはいいだろう」という理屈は全く通らないことになります。なお、きちんと装着すれば漏れ率は12%までに抑えることができるということでした。

ところでヴィネは更なる疑問があるのですが、このマスクは一日中つけていてもいいのでしょうか?おそらくこのマスク不足の時期ですから、どこの医療機関でも一日1枚しか使えないはずです。捨てる時には蓋つきのゴミ箱に入れるとか言われていますが(それさえも守られているか疑わしいですが)昼食の時に必ずいったんマスクを外すはずです。その時の注意が何も伝えられていません。「マスクの外側にはウイルスが付着している可能性があるから触るな」というんだったら、食事の時にマスクを外してそばにおいて食事するのはどんな気持ちなんでしょうか?

政府もスカスカの布マスク配布に100億円もの税金を使うより、正しいマスク装着法を配信するほうがいいことに気づかないほどパニックに陥っていると思います。マスク配布については専門家のアドバイスもあったようですが、専門家ならもっと勉強してほしいです。