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ブログ 一覧 (2021年12月)

今までの ブログ の一覧です。

「口内炎が頻繁にできるので薬ください」
と患者さんが普段の診断のついでに言ってきました。ちょうどいい機会ですから、ヴィネがこれまで口内炎にどのようにかかわって来たのか、お話ししましょう。

最初に口内炎に関心を持ったのは、甲田医院に少食療法で入院していた時です。よく噛むような食事をしていた時に口の粘膜を噛んでしまったのです。
「やば、こりゃ口内炎になっちゃうなあ」
口腔粘膜を噛んでしまうと、ふつうは2,3日以内に100%口内炎になります。 ところがあら不思議、この時はそうならなかったのです。そして「これはもしかして少食療法が関与しているのではないかな?」と思ったのです。

少食療法をやめて普通食にしたときに、自然と口内炎になったことがあります。口内炎は通常2,3日は痛みがなく、粘膜が局所的にはれている時期があります。(この時期に気づかない人少なくないのですが・・・)その時に食事を3割減らしてみました。すると、その後痛みのある潰瘍を形成しることなく自然と治ってしまったのです。

以上のことからヴィネは考えました。
口内炎は食べ過ぎで発症するのではないか?そして口内炎ができて痛いということは、「食べる量を減らせ」という体の訴えなのではないか?昔ならそれはできただろう。なぜなら昔は今のように柔らかい食品は皆無だし、飲むだけで栄養が取れるようなものもほとんどなかったはずです。が、現代人は柔らかい食品や飲み物に囲まれているので、そのまま食べ続けることをしてしまうのです。だから口内炎は治らないのではないか。その後何度も口内炎を起こしかけてもやはり食事を減らせば自然に治っていったため、確信に至りました。

理屈はわかったが、口内炎で痛んでいるの患者さんにとって、そんなことを言われても、今回の口内炎をどうかしてほしいと思っているので通じません。しかも現代人に3割食事を減らせといっても無理な話です。

そこでヴィネは次善の対策を用意しています。

口内炎はでき始めは腫れているだけで痛くない時期があるのですが、その時期に口内炎の薬を貼ったりつけたりするのです。すると1,2回の治療で見事に治ってしまうのです。問題はその痛くない時期に気づくことができるかどうかです。今日の患者さんも「へえ、そんな時期あったっけ?」と言ってましたので、感じない人もいるのでしょう。

口内炎の治療にビタミン剤が出されることがありますが、絶対に効果ありません。だってヴィタミン不足になる現代人どれくらいいると思いますか?皆無ですよ。それより食いすぎ、特にお菓子系の食いすぎは口内炎を引き起こします。

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年末だからと言って大掃除するという考えはだいぶ薄れてきました。

「年に一度掃除したって、またすぐ汚れるし」

という考えが根付いてきたみたいです。特にガラス戸なんて大変な作業の割には報われません。普段ものぐさなわけじゃないし、きれいに整頓された部屋っていいなあと思ってはいるのですが、仕事や日常の雑事に振り回されてやるべきことの1%もできていません。

とはいえ、食い物関係はやっといた方がいいだろうと、冷蔵庫の中とかキッチン回りはやりました。やっているうちに思ったんですが、「大掃除をしなくてもいい、もしくはその負担がうんと軽減する方法って、ミニマム生活じゃないのか?」

物が少なきゃ掃除するところも少なくなります。ものが多いから、それをどうしようか考える時間もとられるのです。2,3年前には断捨離しようと決心したのにそのままになっていました。

決めました!正月休みは断捨離のために使いましょう。

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10月 11月と何とか200キロ近く走っていたのに、ついに12月はトータル114キロしか走りませんでした。通しで10キロ以上走った日はもう2か月以上も前の話。こんな奴はランナーとは言えません。深く反省の大みそかです。

さて来年はどうしましょうか。少なくても250キロは走らなきゃあ、筋肉がガタ落ちでしょう。次に何をするにしても基本的な筋肉は維持しておかなければいけません。幸い鎖骨の痛みは95%以上なくなりました。しかしまだきつい肉体作業はできませんし、上半身を思いっきり使う運動はさらに2か月はしない方がいいでしょう。しかし脚は怠けさせちゃいけませんよね。

 

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て DIP:食事誘発性体温反応

食事をすると体温が上がるのは体験的に知られていることです。もちろんアイスやかき氷を食べたときは違うけどね。

ふつうは食事のカロリーの10%が熱になるといわれていますが、タンパク質は30%が熱になります。手術中に低体温になった時に、点滴にアミノ酸(タンパク質の構成成分)を入れると体温が上がりますので、体動かさなくてもタンパク質たくさんとると体温が上がるんですね。

そこで思い出すのは、ヴィネがイギリスにいたときのことです。雪が降る中をジョグしていると、向こうからランナーが走ってきました。なんとその彼は短パンにTシャツだったのです。すれ違う時に「ハ~イ」と元気に挨拶していきました。こっちは完全に防寒対策とっていたのでちょっと恥ずかしかったです。当時は「イギリス人元気だなあ」という印象しかなかったんですが、彼らが食べる肉の量は半端じゃないので、それが理由だったんだと思います。

さて話は戻りますが、さらに食事で熱を出しやす補助するものはネギ、玉ねぎ、にんじん、大根、抗がらし、こしょうなどです。この季節に合った食品ですね。

食事の構成としては、朝昼にたんぱく質取るより、夜に取ったほうが寝ている間に筋肉になりやすいとのことです。ヴィネは運動しないでプロテインとっても筋肉にはならないだろうと思ったのですが、実際は運動しなくても筋肉になるとの研究データがだされています。高齢になるとタンパク質より糖質に大きく傾きますので、さらに筋肉は落ちて冷え性になるのです。

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先日アンディと散歩して公園に行きました。滑り台で3歳くらいの男の子が遊んでいました。そばには母親とみられる女性がいました。
男の子が滑り台と滑ると、女性は手に持った小さな布か紙で手すりと滑り台の斜面を拭いていました。その直後女性はその場を離れました。再び戻ったときにはさらに大きな布か紙を手にして、やはり手すりと滑り台の斜面を拭き始めました。
男の子は体が小さいので、滑り台の階段を上るときに階段に手をついたりします。そして滑り台が飽きたのか、その周囲のロープを触ったりあちこち手を触れたりします。そのうちに走り出して石段に手をついてその上に立ちました。
諦めたのか、それとも自分の義務の範囲はここまでと決めているのか、母親は滑り台以外の男の子が触れたものまでは拭こうとしていません。

その光景を見ていて、ヴィネはいまだにダイアモンドプリンセス後の「ウイルスは〇〇の表面で〇時間生息している」という重箱の隅情報が拡散し、にわか専門家が消毒を感染防御の重要な手段と強調した、あの情報が国民を憑依したままなのだなあと感じました。

最近でも絶対ウイルスなんかいないと思われる椅子の座面を拭いている行為を見るたびに、「そこまでやるなら同じ頻度で壁も床も、そこにあるありとあらゆるものを拭かなきゃいけないだろう」と思うのですが、おそらくそれをやっている人は義務(もしくは何かに憑りつかれて)でやっているだけで、ウイルスがそこにいる確率なんて全く考えていないんでしょうねえ。
アルコールをしみこませた布で拭いて、消毒した気になっている人も多いようですが、そのしみこませたアルコールの効果がどれだけあるのかなんて全く考えていないでしょう。一度布に吹きかけたアルコールであっちもこっちも拭いても消毒効果が残っていると思っているのでしょうか。単なる水拭きと同じで、アルコールの無駄使いでしかありません。

ああ、日本人ってホント金太郎飴になりやすい民族ですねえ。

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ヴィネが転倒して鎖骨骨折した時に、「もう年なんだから、あんまり無理するなよ」と何人かに言われました。また、外来で患者さんが自分のことを「もう年だからなあ」というのを聞くことも多いです。

先日スイミングに情熱ををそぐ70歳近い女性と診察の時に話をしました。この方とは外来でトレーニングの話とか、食事の話とか雑談をよくします。その時に、この「年なんだから」について「こういう人の心理ってどうなんでしょうかねえ」と疑問を投げかけました。

「それはいいわけでしょう」とその方は即答。ヴィネも納得。
「じゃあ自分にじゃなく他人にそういうときの心理って何でしょうか?」立て続けに質問してみました。

その方もヴィネも自信をもって答えられませんでした。

ケガをしたり、どこか整形外科的な痛みを訴えて病院を受診すると、ほぼ確実に医者は単に休養だけを命じます。でももしそれがトップ選手だったり、プロだったりすると単に休養だけを命じたりすることはマズいと思うでしょう。もっともそういうアスリートは専門医に行くでしょうけどね。けがをした原因が何なのか、そしてそれを再び起こさないようにするにはどうしたらいいのか、ということまで対策を講じるはずです。
中高生がけがをしたときはそんな専門医を受診することができないから、近くの整形外科に行くでしょう。そして休養を命じられるはずです。ということは普通の医者は我々一般人のケガにはそんな関心はなく、『やすんでりゃそのうち治るよ』という心なんではないでしょうか。

そんなことから演繹して考えると「年なんだから」とケガした人に言うその心理は、けがをした人へのとりあえずのあいさつみたいなもので、「私はあなたのケガに対して配慮しているよ」的な社交辞令ではないでしょうか?これは目の前でつまずいたりした人に「大丈夫?」と声かけるだけで、手を差し伸べたりはしない人と同じなのかもしれません。

かといって「年なんだから」という人を非難しているわけではありません。整形外科医が「休みなさい」というだけなのをも非難したりしません。整形外科医はすべての関節や骨の専門家ではないからです。もちろん膝の専門医がスポーツで膝のケガをした人に休養だけを命じるのは手抜きだと思います。一般の医師は中年以降のスポーツでケガした人へのアドバイスを持っていないから仕方ないのです。

ちなみにヴィネは決して自分にも他人にも「年なんだから」とはいいません。
「年なんだから」と自分に対して言うことはいいわけであり、努力をしない楽なお花畑に寝転がることへいざなってしまうからです。もちろん若い時よりパフォーマンスは落としますが、それでも工夫をしながら努力を続けることは必ず将来にメリットをもたらしてくれるはずです。
また他人に「年なんだから」ということは、その人がその言葉を素直に受け入れる人ならいいですが、そうでなかったら失礼に当たります。またそれを言うということはヴィネがそのケガを回避するための手法を知らない無知な医者ということになるからです。

ヴィネならけがをした原因は何だったのか、また今後同じことをしないためにはどうしたらいいのかということを話すでしょう。ただし、そんなことを聞きたくない人もいるでしょうから、そういう人には「それは大変でいたねえ」的なことを言うだけにします。

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昔ファイルした医療関係の新聞記事を見て、ある感慨に浸りました。

平成12年の記事には
癌研附属病院で手術不能のがん患者に別の治療の選択肢を与えずに強い抗がん剤の治療を行った。しかしこの医師の頭の中には抗がん剤が効いても5,6か月の命だという認識があったが、そのことは患者側に伝えていなかった。そして主治医の指示ミスで定量の3倍の薬の投与をして副作用で死に至った

ある専門家の意見として次のようなコメントがありました。
残された時間が限られているがん患者の場合、抗がん剤を使う場合と使わない時のメリットデメリットについてきちっと説明すべきだ。それはもはやマニュアル化されてもいいくらいに当然のことだ。患者に説明しないことは患者の選択肢を奪うことになり、がん治療の倫理的な面から言って大きな問題だ。

インフォームドコンセントという言葉を初めて耳にしたのは1986年のことでした。それから14年もたったのに、日本のがん治療のトップ機関でまだこのような考えだったとはヴィネは当時でも驚きました。ヴィネ
は身内が医療機関受診した際に、説明不足と感じる経験をしたことはありません。最近はがんでも隠すことなく患者に告知しているようです。そしてオペの時もそのネガティブな面も説明しています。その点ではこの20年改善したなあと思います。

しかしがんが再発して抗がん剤治療に移行した時は、この20年ほとんど変わっていないというのが実感です。患者はボロボロになるまで抗がん剤治療を受けて、その後「あとは在宅で」と手放されることが多いというのが、在宅医療にかかわって感じたことです。これが変わるにはあと20年の時間が必要なのでしょうか・・・。

 

 

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ヴィネはほとんど食べたことがありませんが、昔を思い出して「ああそうだったなあ~」と感慨に浸りました。

マックに限らずハンバーガーを包む素材は、わざとカサカサ音が出るものにしているというのです。その理由がなんと、カサカサ音が食欲をそそるから問というのです。

信じられますか?でもヴィネは「なるほど納得」と思いました。
というのも、アンディ君が食べ物の包装紙やビニールの音にとても敏感なのです。

カサカサ、と音を立てると垂れた耳を少しだけピックっと動かして首を持ち上げます。その後ヴィネが手を止めて音を出さなくしても数秒後にはヴィネのところに走り寄ってしっぽを振るのです。(アンディは特に食に強い関心があるからかもしれません。ほかの犬はどうなのでしょうか)

人も犬もカサカサ音に食欲を刺激されるのは同じなんですねえ。

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このコロナ禍でも欧米でのマスク着用率はかなり少ないです。

兵庫県では25歳の男がマスクの未着用を注意されたのに腹を立て、頸椎(けいつい)損傷の大けがをさせるという事件が起こりました。

民放でMCが「どこかでマスクはやめましょうというのを決めておかないと、日本人ってすごく真面目だから、ずっとマスクしなきゃいけないんじゃないか?」橋下元大阪府知事に聞きました。その時の橋下氏の発言はポイントを得ていると思いました。

「本当は国民個人個人が自分で合理的な判断をすればいいというのが、きれい事で理想論なんですけど、現実、できないですよ。日本人のように周りを気にしながら同調圧力に弱いのをマイナス面と捉えるか、ある意味、プラスに作用して、感染対策が義務化なくても、みんなやってきたところがあるわけです。これは日本の国民の特徴を素直に受け入れて、どこか政治というか専門家がマスクについては『もう、いいんじゃないの』と言わないと、ずっと日本国民は周りを気にしてマスクを着け続けますよ」

同調圧力の嫌いなヴィネはマスクをつけたくない派です。それは、単に感情的なものではなく医学的根拠に基づいています。日本の現実は医学的根拠を離れて、「気持ちの問題で」つけている部分が大きいです。特に外での着用は多くの場合無駄です。

一部の専門家は戸外でのマスクの着用は必要がないといっています。まずそこから規制を緩めていくべきでしょう。また、教育施設のスポーツの場でもマスク着用はやめるべきです。さらにマスクだけではなく、テーブルやドアノブ、遊具などのアルコール消毒もほぼ無意味ですのでやめて仕事量を減らすべきです。今の感染状況なら給食の時間の対面食事は可能です。

戦争と同じで開始するのは容易でも、一度決めたことからやめることの難しさを感じます。

そうしないとコロナが収束しても日常はどんどん遠ざかりますよ。

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1980年代は日本の名ランナーを多く輩出した時代です。その中でも中山は瀬古に強烈なライバル意識を持ち、2年連続オリンピック4位でゴールした、世界的に有名なランナーでした。

福岡国際マラソンが今年で最後になるのに際して、新聞のインタビューに掲載されました。彼によると最近の日本人ランナーにはプロ意識がなさすぎるというのです。日本記録は上がったが、競技力が弱いと指摘。さらには市民マラソンに対しては「7時間もかけて走るのがマラソンなのかな?」と気に入らない様子。「マラソンは人生なんだから98%の完走率とか楽すぎるでしょう」と手厳しい。

怪我で大会を欠場した瀬古に「這ってでも出てこい!」と言った、中山のストイックな思考がいまだに変わらないのに、ヴィネはニンマリ。確かに速足で歩いても7時間で35キロ行けますから、そこにちょっとジョグ加えただけでゴールできます。ましてや練習せずに大会出て何とかゴールすることが本来のマラソンの精神からは逸脱しているのではないかと、ヴィネも思います。

しかしマラソンに対してはいろんな考えがあってもいいと思います。国際大会と市民大会は別ですから、7時間でゴールして達成感感じる人がいてもいいでしょう。そのあと完走パーティーで酒飲んでもいいでしょう。そこにいろんな商売の人が絡んできてもいいでしょう。

でもヴィネは思います。

「参加賞って意味あんの?」

参加しただけでなんで賞????

しかも相も変わらずTシャツばかりで工夫なし。そのお金チャリティーに回したらどうでしょうか?障碍者スポーツとか、子供食堂とか、SDGsとか・・・

 

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