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新着情報 一覧

今までの 新着情報 の一覧です。

当院の待合室にはモニターがあって、当院を紹介をする内容のスライドショーが流れます。その中にUTMB(ウルトラトレイル・ドゥ・モンブラン)でヴィネが走ったヨーロッパアルプスの風景の写真があります。それを見たある患者さんがその雄大な光景に感動して歩き始めたといわれました。そして高尾山、筑波山、さらに先月は上高地で15キロ歩いたとのことです。

待ち時間の時にぼーっと眺めていただけだったのですが、ヴィネが健康の3原則の一つが運動であることに言及したことが背中を押したのかもしれません。急に「あの美しい風景を肌で感じてみたい」とやる気スイッチを押したようです。

そんな話を患者さんとしているうちに、ヴィネもモンブランを走った時のことを思い出しました。朝焼けの中で見たあの雄大な光景をもう一度見てみたいと思ったのです。最近では怪我のせいもあって、遠出をして走ることなどありませんでした。もっともUTMBを走った後もフルマラソンばっかりで、自然に触れるというような走りはなしでした。もうトレイルレースに出るつもりはないですが、マラニックのような自然の中を走る生活をまたしてみたいなあと思う瞬間でした。

吉村大阪府知事が「ポピドンヨードうがい薬を使うと唾液のPCR検査陽性率が低くなる」と勇み足発表してから、いまだに店頭では品薄状態が続いているようです。この発表直後から、根拠の薄い研究報告を知事という立場の人間が行うことへの非難が相次ぎましたが、いまだに騒動が収まらないことでテレビの影響力の大きさを痛感します。

ポピドンヨードうがい薬の効果検証が果たして「研究」と言えるレベルのものかどうか、とても疑いがあります。おそらく専門誌には載せられなかったでしょう。
まず検察対象がわずか41人。うがい薬でうがいした群としない群に分けただけで、水うがい群も加えた比較がなく、これではポピドンヨードが効果あったのかどうかはわかりません。水うがいのほうが効果があったかもしれません。だったら水でいいやということになり、店頭での品不足という騒動には至らなかったはずです。

この研究(?)を取り仕切った松山晃文大阪はびきの医療センター次世代創薬センター長がテレビで「ポピドンヨードは20倍のパワーがあるといっても過言ではない。ちょっと言い過ぎかもしれませんが」と発言するなど、根拠明示することなく自分の思いだけでこのような騒動の引き金になったことへの反省が見られない。

7%のポピドンヨード液は15~30倍に希釈して一日数回うがいするとなっているが、果たしてその使い方をどれだけ守っているだろうか?50~100倍程度まで薄めて使っていると思われる人もいるし、一日数回もうがいしているかなあ。またうがいする時間は何秒、何分という決まりはない。生真面目な人間はむしろ少ないです。ほとんどがずぼらというのがヴィネの人間観。うがいぐすりに群がる人がコロナ予防にそんな生真面目にうがいしているとは思えません。

ヴィネ健診からは以前「人間の体で鍛えられるところは脳と筋肉しかない」と言いました。よく「胃を鍛える」なんていう人がいますが、そんなことできませんよ。むしろ胃は鍛えようとしちゃいけません。病気になります。

昨日のためしてガッテンで「握力が強ければ寿命がのびる」という内容の番組でした。福岡県の久山町の住民健診からわかったそうです。番組の作り方として「握力」はインパクトがあるけど、結局「筋力」ですよ。筋力があれば長生きするってことです。新鮮だったのは、何も握力を鍛えなくても、つまりスクワットなどほかの筋肉を鍛えただけでも握力はアップするということです。

その理由はIGF-1(インシュリン様成長因子1 ソマトメジンCともいう)という物質によります。つまり、筋肉を使うとその刺激でソマトメジンCが分泌されて全身の筋肉に回りその筋肉も強くなるというわけです。番組では腕は鍛えずにスクワットで太腿を鍛えること3週間、すると握力が5~10キロもアップしたという内容でした。なぜスクワットなのか、番組では説明でしていませんが、理由は簡単です。つまり握力に関する筋肉は小さすぎて、鍛えてもあまりソマトメジンCが出てこない。強大な太腿を鍛えるほうが効率的だってことです。腹筋や殿筋も強大な筋肉なので鍛えがいがあります。

多分握力は検査して評価しやすい筋肉なので、久山町では健康診断に利用したのでしょう。本当はスクワットすれば長寿に結びつくというべきなんでしょう。でもためしてガッテンを見た人は絶対に握力鍛えるでしょうね。そういう印象を植え付ける番組の作りでしたから。

人々に健康になってもらうには自己管理がとても重要。小さなことを何でもかんでも病院に行って治療を受けるのは国家にとっても個人にとっても大きな負担。もちろん医療機関だって「こんなことで受診するのか?」と多忙な時など負担に感じているはずです。だけど、負担どころか喜んでいるところもあります。一部の医療機関と製薬会社です。

ヴィネは風邪を自分で治す、もしくはかからないようにする方法を何度も何度も発信してきました。もちろんそんなことしないで、受診してくれたほうが収入にはむずびつきます。でもやっぱり風邪は正しい方法で自分で治すべきだろう、いや、かからないようにしたほうが本人にとっても家族にとっても会社にとってもいいに決まってる。中には風邪から死に至る病に移行する場合も珍しくないんだし、その時になって高度な医療を施すのではなく、普段から小さな風邪をも軽く考えないで対処する姿勢が必要なんです。そうすれば新型コロナの流行にだって、慌てふためくことなく正しい判断で対面することができます。

前置きが長くなりましたが、ヴィネが最近特に強調している鼻うがいについて、「そんなにハードル高くしちゃ誰も習慣にしないだろう!」と思うことがありました。
ヴィネは鼻うがいで使う生食は、自分で水道水と塩で作ればいいと言っていますが、「これを使いなさい!」と既製品(防腐剤入り?)を勧めているところがあります。また、使用後容器をきちんと洗って干しておきなさいとか、生食の保存は冷蔵庫でしなさいとか、とても厳密な指導をするところがあります。でも少し考えればこれが間違いだとわかります。だって鼻の中って汚れているんですよ。どうして厳密に清潔にこだわるんでしょうか?そんなんだったら、石鹸は毎回冷蔵庫で保存しなさいとか、食べるものはすべて消毒してから食べなさいとか言ってるのと同じですよ。

自分でやる健康維持行為は安く、簡単にできることでなければ継続しません。
サプリと同じですよ。高いサプリは効果がありそうですが、実際はその中身は大したことありません。値段のほとんどが容器と宣伝費です。またそんなに高ければ継続しません。サプリは安いのがいいんです!(川平慈英風)

こんなブログにも熱烈な読者がいらっしゃるようで、

「激しく同意したときに何らかのアクションを示したい!!」

という強い要望を受けました。

実はブログを開始したときに、読者からの反応に対してどう対応するか、ということは考えました。そしてある人のアドバイスで「いい反応があるときにはいいけど、言いがかり的なことを言う人間もいる」と言われたので、一方的な情報発信にしようということになりました。

しかし中にはヴィネのシンパ的なお方もいらっしゃるので、そういう方は大事にしていかなきゃと思いました。というわけで「いいね」ボタン(上向き親指)をインストール・・・・と思ったのですが、これが「boo」ボタン(下向き親指)とセットでないとダメということで、諦めかけました。というのも絶対「boo」ボタンを押す人のほうが多いと思われたからです。だってヴィネはKYを信条として生きてますから、絶対たたかれますよ。実はヴィネにとって日本は生きにくい社会なんです。

そこでハートマークをつけることにしました。これだと「boo」の意思表示を示すことできませんからね。

日記を見ていて昨年の昨日、一時的だけどキロ4分55秒が出たと書いてあった。

ふーん、そんなことがあったのか。膝のオペした後のプレート抜去が5月の連休だったけど、一時的に調子をおとしてからその4か月後にはいい走りしていたんだ。でも今年は全然だよなあ~。暑さもあるけど、コロナで大会が中止になり、気合が入らない。朝ランはキロ6分くらいで出だして、中間走が5分20秒台程度。とても5分切れるとは思えない。

ところが!

なんと今日のラン、中間走で4分57、8秒のスピードが出ました。やればできるじゃん!

でもそのあと右膝後ろにツッパリ感が出てしまいました。ハムストリングの柔軟性がないのはわかっていましたが、ゆっくり走っているときは気づかないけどスピード出せばいやらしく出てくるんですな。このところストレッチさぼってたからなあ~。

5分切れた程度でこんなんじゃとてもレースで勝負はできません。いつまでも「大会がないから」なんて気持ちじゃなくて、これまでのような緊張感を持たなきゃだめですわ。

暑すぎましたなあ、8月は。

結局250キロしか走れませんでした。暑さだけじゃなく、レースがないとやる気が起きません。健康維持という面だけならこの程度で十分ですので、無理してまで走ろうという気になりません。
去年まではまだ暑さにも優しさがありました。地球上にすむ生物への配慮がありました。しかし今年は自然界の脅威をこれでもかとみせつけられました。これもあほな人間が欲を追究し続ける代償かと思えば、おとなしく首を垂れるしかありません。

コロナでで人間の活動が鈍り、二酸化炭素排出量が減っても、地球温暖化にブレーキをかけてくれるかどうかわかりません。新型コロナは特にコントロールしにくいウイルスなので、突如コロナウイルスのほうから変異して毒性が弱くならない限り、もしくは何らかのコロナ側の要因で流行がしぼんでいかない限り、当分人の移動の自由は制限されるでしょう。それが何年続くかわかりませんが、そうなって初めて地球温暖化も落ち着くかもしれません。
もしかすると新型コロナウイルスの登場をこう考えることはできないでしょうか?つまり、地球は自身が熱くなりすぎて自分自身の身を守るために、コロナウイルスに指令を飛ばして、手荒な手段を使ってでも奢る人間の経済活動をストップさせようと最後の手段に打って出た、という風に。

荒唐無稽かもしれませんが、神のみぞ知るですわ。

もとも新型コロナウイルスは、一般的な風邪ウイルスの一つであるコロナウイルスです。

毎日「東京で150人発症した」、「今日は200人超えた」という報道を聞きます。もしこれが400人となったら「すごく患者増えている」とビビってしまう人がほとんどでしょう。

しかし、新型コロナも風邪ウイルスの一つ。そういう思いで新型コロナウイルス患者を、風邪の患者と置き換えると、かなり我々の受ける印象は変わります。

つまり「今日、東京では400人の人が風邪にかかりました」

「たったの400人?」「少な!全然風邪はやってないねえ」でしょう
30000人に一人の割合くらいの確率で風邪だったら、全然流行ってないと実感するよね。こんな状態じゃ誰も手洗いやマスクはしません。ましてやテーブルやドアノブをアルコールで拭いたり、エレベーターの四隅にしか乗れないなんてことは絶対にありえません。つまり新型コロナはそれだけ流行していないってことですよ。なのにみんな見えざる敵の恐怖におびえて過剰ともいえる予防手段をとっています。

さてもう一つ考え方を変えるかもしれない事実。

新型コロナと従来のコロナの違いですが、従来のコロナだって3密で感染しやすくなるはずです。また人もまばらな外で感染するなんてほぼあり得ません。何も新型コロナだけが無症状の人からも感染することもあるわけじゃなく、従来のコロナだって無症状のキャリアから感染することは絶対にあったはず。つまり新型であろうが旧型であろうが、一定数無症状の人はいるんです。免疫力の強い人が無症状でいられるのです。
また免疫力が強い人でも時と場合によっては感染して発症することもあります。それは例えば100キロ走った後とか、シャワー浴びてあまり髪の毛乾かさないで放置した後とか、寒いところでぶるぶる震えながら長時間我慢せざるを得ない状況にいたとか、口を開けて寝ていて扁桃粘膜を乾燥した状態にしてしまったとか。そばに風邪ひいた人がいなくても発症することがあります。それは専門家がいまだに認めていない「空気感染」があるからです。飛沫感染なら感染ルートが比較的わかりやすいです。しかしはっきりしないことも非常に多いのです。当然ですよ、空気感染ですから。

「感染するまで誰とも会っていないから、空気感染という理由も成り立たないのでは?」と食い下がる人もいるでしょう。それはすでにその人の体内に風邪ウイルスがいたからです。つまり免疫力を落とす前から体内にいる風邪ウイルスと平衡状態を保っていたのです。そしてその人の免疫力が落ちたときにウイルスの力が平衡状態を破って増殖したのです。

こういったことを考慮すると、一番賢い考え方は

「我々の体内にはすでにウイルスは存在して平衡状態を保っているか、毎日体内に入り込んでは消え、入りこんでは消えしている可能性があるんだ。だから毎日免疫力を落とさない努力をするか、ウイルスが常在しないように毎日鼻うがいなどで洗い流すかするしかない」なのです。

ここまで読んでヴィネのことを「新型コロナを通常の風邪のように軽く考えている」と勘違いしてもらっては困りますので付け加えます。新型コロナが通常の風邪と違って怖いのは、突然その姿を変えて狂暴化することがあるからです。また一部のコロナはもともと非常に狂暴であるかもしれません。

だからこそマスクや手洗いじゃない予防法が重要になるのです。

8月25日に取り上げた2005年の京都大学が発表したうがいに関する研究記事でどうも釈然としないことがあります。

水でうがいしたグループが、うがいしなかったグループとポピドンヨード液でうがいしたグループに比べて有意に風邪にかかる率が減少したという例の記事です。ポピドンヨード液でのうがいに効果が見られなかった理由として、ポピドンヨード液の殺菌効果によって口腔内の細菌叢が乱れて(つまり善玉菌も死んじゃって、てことだろう)風邪の発症を予防できなかった可能性を指摘している。

これっておかしくないですか?

つまり、ポピドンヨード液は細菌は殺せるけど風邪の原因であるウイルスは殺せないってことじゃないですか。これじゃ全く意味のない、むしろ風邪の予防とは逆の行為をしているってことになりませんか?よくこんな理由考えだして納得していますねえ。しかもこの論文ちゃんとした雑誌に載っています。おそらく査読もされているのだと思います。

風邪は万病のもとと言いながら、長い間医者は無関心で、何も対策取っていなかったってことですね。今の専門家も同じですよ。

「やっとまともな専門家に巡り合う」のタイトルで、7月12日に国立病院機構仙台医療センター・ウイルスセンター長の西村秀一先生を紹介しましたが、やはりこの先生しかいません。

8月25日の新聞に掲載された先生のインタビュー内容を要約すると、

1.学校で先生方が毎日机の消毒する行為はあまり意味がない。
2.手洗いは毎回石鹸使って30秒の手洗いする必要なく流水で十分。
3.屋外でのマスク着用の意味はない

ある研究でプラスチック表面についたコロナウイルスが長く生きるとされていましたが、データをよく見ると1時間でウイルスの数が10分の1程度に減っていたとのことです。今までは発表されたデータを深読みせずに表面的なところだけを報道されていたのです。報道機関も重罪ですが、それよりも専門家が黙っているのが大きな問題です。もしかすると専門家の多くも論文にちゃんと目を通していないのかもしれません。

ヴィネは早い時期から念入りな手洗いは無意味、飛沫や接触感染より空気感染の可能性を考えるべき、そのために換気は非常に重要。テーブル、手すりのアルコール消毒は負担だけ多くなり、効果はほとんどない。外での運動は積極的に推進するべきで、公園の遊具を使わせない判断をした自治体は無知で意地悪なジャイアンみたい。と訴えてきました。いずれもウイルスの特徴の基本さえ知っていれば自然と出てくる発想です。
 そして人間の自然の行動から逸脱した、専門家が頭の中で考えただけの対策は、できっこないので無意味です。例えばマスクの外側を触るなとか、ソーシャルディスタンシングを2メートルとれとか、食事中は対面じゃなく同じ方向を向いてしゃべらないようにせよとかです。

半年もたつのにあまりこういった無意味な対策を検証しようという動きがないのはあきれてしまいます。