千葉県市原市 外科 内科 皮膚科 アレルギー科 婦人科 スポーツドクター 食習慣・運動習慣改善指導

Slide One
Slide One
Slide One
Slide One
previous arrow
next arrow

風邪初日の対応 - ブログ

日曜の休日救急診療の場面

6歳の女の子。3日前に微熱で近所の小児科受診。合成抗菌剤とアレルギーの薬2種類(鼻水用と鼻づまり用)と鎮咳去痰剤1種類処方された。
昨日になり39度の熱が出て、解熱剤使わずに受付では38.1度。診察室では比較的元気で遊んでいる。咳と鼻水もあり。頭痛と喉が痛いというが、扁桃の所見はあまりなし。普段は鼻閉はない。

インフル検査はマイナス。漢方薬2種類処方しましたが、診察室出る時にその母親がためらいがちに聞いてきました。
「あのう、抗生物質(合成抗菌剤のこと)って飲む必要あるんですか?」

今回この方がもらった薬についてコメントしなかったのですが、そう聞かれちゃ黙っているわけにいかないじゃあないですか。
「アメリカではもう20年以上前から風邪の初期に抗生剤は使ってはいけないといわれています。なぜ今回抗生剤が出たのかわかりませんが、溶連菌感染の扁桃炎のことが頭をかすめて処方した可能性はあるかも。でも今喉見ましたがあんまり所見なかったんですよ。その病院の時はあったのかもしれませんが」
「いえ、のどは見てもらっていません」
「じゃあ、なんとなくの予防投与なんでしょうかね。日本ではいまだに多いですよ、そういう処方。だから耐性菌が出てくるんですけどね」
「そうなんですか、それとアレルギーの薬って必要なんですか」
「これもよくわかりません。私は風邪ではこういった薬はまず出しませんが、ほかの医院では出すのをしばしば見ます。総合感冒薬にも同様の効果のある薬が入ってますから、多少は効果あるのかもしれません。でも今回の処方は明らかに適応外の処方です。アレルギー性鼻炎の病名をつければ保険上は通りますからねえ」

本当に疑問です。風邪の時にこうアレルギー剤は効果あるのでしょうか????

いいね (1 )
読み込み中...

カレンダー

Calendar Loading