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嗅神経やばいぞ - ブログ

阪神の野球選手が、においを感じないことからコロナ感染が判明したというニュースにはとても驚きました。その後もにおいが分からないという症状のコロナ感染者が続出して、かなりコロナに特徴的な症状なのだと思われます。

もっともふつうの風邪でも、その後ににおいが分からなくなる人が稀ですがいます。義理の姉は何年もの間嗅覚障害に悩まされていました。回復には非常に時間がかかるようです。(コロナウイルスの場合は回復に時間がかかるかどうか知りませんが・・・)

嗅覚障害程度ならまだいいのですが、いきなり髄膜炎になることもあります。20台の男性が、1週間くらい風邪症状程度だったのが、いきなり意識不明状態に陥ったというのです。その時に初めてコロナ感染と判明したのですが、おそらく1週間前からの感染でしょう。そして専門家によると、「髄膜炎を起こしたのは(鼻の一番奥にある)嗅神経から髄液にウイルスが侵入したとしか考えられない」というのです。

これには非常に驚きました。と同時にコロナの怖さも知りました。嗅神経は篩板という頭蓋骨の底にある非常に薄い骨を突き抜けて脳に至ります。そのルートを通じてコロナが入り込んだのです。20代のこの男性は風邪症状だけで嗅覚障害もなく、いきなり意識不明になったのです。幸い一命はとりとめましたが、過去1,2年の記憶が全くないとのことです。

話変わって、うつ病発症のメカニズムについて興味深い記事を見つけました。
うつ病は過労や強いストレスで引き起こされることが多いのですが、そのカギとなるのがヒトヘルペスウイルス(HHV)6なのです。このウイルスは、ほとんどの人が赤ちゃんの時に発症する突発性発疹の原因です。以後ずっと体内に残って潜伏感染しています。体が疲れるとこのウイルスがまるで放射能で目覚めたゴジラのように唾液中に出てきます。その一部が鼻へ回って嗅神経から脳神経の一部である嗅球に到達して再感染を起こすのです。そうなると嗅球でシス1(死す1と覚えよう)というタンパクが作られ、これによって脳細胞が死んでいくのです。嗅球が死ぬと、記憶をつかさどる海馬の神経再生も抑制されちゃって、あきらめたりやる気を失ったりするというのです。

どうです!コロナもヘルペスウイルスも同じ経路を通って脳に悪影響を及ぼすとは驚きではないですか。HHV6は誰でも体に持っていますから、だれもがうつ病になる可能性があるわけですよ。そうあなたも。

こで重要なのが鼻うがいになるわけです。

はじめは花粉症軽減のためにあった鼻うがいですが、ヴィネは風邪症状の軽減のためにその守備範囲を広げましたが、さらにこの時代はコロナの予防に、さらにはうつ病の予防のためにも鼻うがいは非常に重要な自己防衛のツールなのです。もちろん歯磨き同様ルーチンワークとしてやるべき行為です。こんなに重要な手段が身近にあるのに、愚かな市民はスルーして殆ど動こうとしません。

みんな自己努力せず何か災難が降りかかった時に慌てて他力本願に走るのです。その姿を「私頑張っている!」と自己評価します。ほんの少しの予防的努力の継続もできないのです。ところがここで芸能人が「僕はなうがいやってます」というと一気に雪崩を打ってやり始めるのです。最もこういう人種は飽きるのも早いですがね。

 

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