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免疫からコロナを考える - ブログ

新型コロナによって東京オリンピックが延期になりましたが、来年開催できるかどうかだって今の状況考えると怪しいですよねえ。そんな中で「オリンピックが開催するにはワクチン接種が間に合うかどうかにかかっている」とワクチン製造に期待している人もいるでしょうし、各国がワクチン製造にしのぎを削っています。

そこで今回は免疫の面から見たコロナ対策についてのお話です。大阪大学免疫学フロンティア研究センター招へい教授宮坂昌之さんの新聞記事を参考にヴィネが自分の意見を展開していきます。

まず誰しも無関心なのが、皮膚や粘膜のバリア機能です。もしこのバリア機能が非常に強固なら、病原体は体内に入ることはできません。そのことに無関心で、やれ手洗いだ消毒だマスクだと対策をとっても、その効果は限定的なのです。特に頻繁に手洗いして手荒れを起こしている人は、手の細かい傷から 病原体が入る可能性が高くなります。手洗い消毒はほどほどにしなければいけません。

マスクをしなくてものどや鼻の粘膜が丈夫なら病原体は入りにくくなります。そこで重要なのが寝る時の口ばんそうこうになるわけです。粘膜は乾かしてはいけないのです。粘膜の防御機能維持のためには、睡眠中の口呼吸が一番よくないのです。もちろん食後の歯磨きは口腔衛生の維持の意味でも重要です。汚染された粘膜は正常な機能を保つことができません。
皮膚や粘膜を突破して病原体が体内に入ると、まず働くのが白血球の一種である食細胞です。食細胞は異物が侵入すると数分から数時間で発動します。

以上が自然免疫といわれるもので人間が生まれたときから持っているものです。この自然免疫が強い人はそれだけでコロナウイルスを退治することができます。
自然免疫で排除できない場合は獲得免疫の出番となります。獲得免疫の中心的存在となるのが抗体です。

この抗体には3種類あるというのはヴィネも初耳でした。つまりウイルスを退治してくれる抗体(善玉抗体)だけではないのです。中には逆にウイルスを活性化させる悪玉抗体と、ウイルスを攻撃もしなければ活性化もしない役なし抗体があるのです。人間にもいろんな人がいるのと同じですかね。働きアリにも何もしないアリがいるという話を聞いたことがあります。
そしてコロナの無症状患者は抗体量が少なく、重症者は抗体量が多い傾向がはっきりしていたというのです。つまり重症者は悪玉抗体をたくさん作っていたのではないかと推測できるのです。

さてワクチン開発ですが、実は新型コロナウイルスの場合、抗体が体内からすぐ消えるという特徴も持っているのです。つまり予防接種してもその効果は長くて半年。だからインフルの予防接種並みに毎年打つ必要がある。いや、もしかするとコロナは季節性の感染症じゃないのなら年に2回は打たなきゃいけないかも。コロナウイルスはRNAウイルスの一種で変異を起こしやすいという特徴を持っています。その意味からもワクチンは頻回に打つ必要性が出てきます。世界中にワクチンがいきわたるのはいつになるのか、とても遠い将来になりそうで、オリンピックは来年に開催される可能性はどんどん遠くなります。

新型コロナに対する薬の開発も進んでいますが、まだいつになるのかめどはたっていません。また薬ができたとしても、それは重症者限定で使われるはずです。無症状や軽症の人たちはただ不安を抱えて待っているだけしかないのでしょうか?

ここではヴィネはありきたりのコロナ対策のことについては言及しません。それよりもっと重要なことは、普段どのような生活をするかです。もちろん今盛んにマスコミが言っている腹立たしい新しい生活様式のことではありません。

日常生活で自然免疫力を上げることと獲得免疫を有効に働かせる方法こそが重要です。実はそれは何も目新しいことではありません。日ごろから有酸素運動をして、バランスの良い食事を決まった時間に食べて、しかも食べ過ぎない。入浴は10分以上必ず湯船につかること。(シャワーではだめ)また、決まった時間帯に十分な睡眠をとることも重要です。以上はヴィネがいろんな場面で何度も言及している「健康の3原則」にほかなりません。しかしこの3原則を一気に崩してしまう恐ろしい存在がストレスです。ストレスは絶対にためてはいけない。怒りを感じたそのつどその怒りを捨ててしまうことです。怒りは一時的なものにして引きずらないことです。

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