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はちみつの抗菌作用にさらなる根拠追加 - 医療

はちみつが風邪の治療に効果があるとか、のどのえんでょうにははちみつが即効するとか、ヴィネはさんざんはちみつの抗菌作用、抗炎症作用を強調してきました。

そしてその根拠が、浸透圧の高さと過酸化水素によるものであることがわかっていました。過酸化水素は蜂蜜に含まれるグルコースオキシダーゼ(glucose oxidase)によって発生する過酸化水素によるものと考えられています。厚生労働省の日本薬局方では「ハチミツ」は医薬品(生薬)として記載され、その効能や用法として「口唇の亀裂・あれ等に脱脂綿、ガーゼ等に浸し又は清潔な手指で患部に塗布する。その他滋養、甘味料として適量をそのまま又は適宜薄めて使用する。」と記載されています。

最近、さらにはちみつがなぜ抗炎症作用があるのか、別の視点からの研究成果が上がってきました。それははちみつに含まれる果糖の効果です。果糖を皮膚の傷に塗ると傷が修復しやすくなるというのです。これがブドウ糖では効果はありませんでした。はちみつの甘みは51%が果糖です。しかしブドウ糖も42%含まれています。

褥瘡(じょくそう、いわゆる床ずれ)や、やけどの治療で、イソジンシュガーというものがあります。消毒のイソジンと砂糖を混ぜたものです。砂糖は果糖とブドウ糖の二糖類ですから、その果糖の部分が作用しているのでしょうね。だったら直接果糖を塗った方がいいと思うのですが、そのような製品はまだ市販されていません。

もしやけどや傷を医者にかからずに治したかったら、はちみつ塗るのがベストの選択肢かもしれない。

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